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紙魚の王
  千葉
人類の天敵か。
2015/11/09 18:48

上:
ツェツェバエ

下:
ミカンコミバエ


今年のノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智博士のイベルメクチンは河川盲目症(オンコセルカ症)に絶大な治療効果をもたらした。

河川盲目症はアフリカや中南米諸国に発生する。フィラリアの一種である回旋糸状虫Onchocercaが人体に寄生して、それが目に移動する事により失明する。河川の近くに多く発生するためこの名前が付いた。
このフィラリア虫を媒介するのはブユの一種シミリウムSimiliumという昆虫。地域によって数種類あるが詳細は略す。

ブユ(関東ではブヨ、関西ではブトが一般的呼称)は双翅目の昆虫である。双翅目はハエ・カ・アブなど多くの害虫を含む人類の天敵だ。


上の写真はアフリカ睡眠病の原因となるトリパノソーマという原虫を媒介するツェツェバエ。
ツェツェバエ科(2000年時点で22種)の中の2種がこの原虫を媒介する。アフリカ睡眠病は重症化すれば死に至る。そして、治療法は確立されていない。

下の写真は果物(主に柑橘類)の大害虫であるミカンコミバエ。薩南諸島から沖縄諸島に侵入し猛威を振るう可能性がある。
かつてNHKの番組「プロジェクトX」で取り上げられたウリミバエの根絶には不妊雄を大量に放つという手法が執られたが、同じ手法になるであろう。


デング熱、マラリアも双翅目の昆虫であるカによって媒介され感染する。温暖化によって日本全体が亜熱帯気候になれば、これらは日本に定着化する可能性が高い。
厄介な天敵だ。
寝る時に耳元でブーンとやられるだけでイライラするというのに。

(;´д`)

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