競走馬には色々なタイプがいます。逃げ馬、先行馬、そしてやはり競馬の花形と言えば、上がり3Fの脚に賭ける差し馬や追い込み馬ですよね。上がり3Fとは、競走馬がゴールから逆算して全速力で走ることの出来るおよその距離(600m)であり、馬の能力の最大値が表れる場所です。
サラブレッドに限らず、哺乳類が全速力で走れる距離は35秒~40秒と言われています。この時間を競馬の距離に換算すると、大体3F強に相当します。競馬では最後の3Fの以前に相応の距離を走っているので、35秒丸々全速力というのは不可能ですが、残されている力を絞りきって走るのが、最後の3Fと言えるでしょう。
それではここで距離別の「上がり3Fタイム、ベスト3」を解説付きでご紹介いたします。懐かしい馬、最近の馬、どの距離も末脚自慢が勢ぞろい。ではお楽しみ下さい。
【1000m】
①新潟 アイビスSD G3 イルバチオ
54.2 【31.6】1着
②新潟 駿風S マルターズホーク
54.5 【31.6】3着
③新潟 アイビスSD G3 メジロダーリン
53.9 【31.7】1着
◎”神の脚”イルバチオが31.6のタイムで1位でした。同時にこれは上がり3Fの日本記録という事になりますね。ちなみに全体タイムのレコードはカルストンライトオの53.7(世界レコードタイ)ですね。この時の3Fは31.9でした。
【1200m】
①京都 鞍馬S ウイングザムーン
1:07.2 【32.1】2着
②京都 鞍馬S ニンジャ
1:07.5【32.1】5着
③京都 鞍馬S ローガンサファイア
1:07.6【32.1】11着
◎気づきましたか?これ2014年の同レースなんです。ある意味伝説の一戦ですね(笑)ちなみに4位(32.1)もこのレースで13着のヘニーハウンドです(笑)
【1400m】
①京都 安土城S ウイングザムーン
1:20.5 【32.2】1着
②東京 奥多摩H1600 プリンセスメモリー
1:21.0【32.5】2着
③京都 長岡京S1600 シルクドリーマー
1:21.1 【32.5】3着
◎1200に続いてウイングザムーン2冠達成。2015年11月まで走ってましたよ。皆さん覚えていますか?
【1600m】
①京都 マイラーズC G2ディアデラマドレ
1:33.0【31.9】7着
②新潟 谷川岳S サトノギャラント
1:33.7【31.9】1着
③新潟 関屋記念 G3 テイエムアタック
1:33.1【32.0】4着
◎この距離はもうディアデラマドレに尽きますね。京都で出した事に価値があります。凄まじい斬れ味も7着。必ずしも勝ち負け出来るとは限らない所が面白いですね。
先日東京新聞杯でプロディガルサンが32.0出しました。全体タイムの差でランクインならず。惜しい!
ちなみにこの距離(マイル)の全体タイムの世界レコードはレオアクティブの1:30.7です。この記録は凄過ぎますね、1:30.7って(笑)
~②へ続く~
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