映画『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』
2026/02/04 20:42

イギリス貴族の歴史絵巻とも言える、テレビドラマシリーズ『ダウントン・アビー』の映画版第3弾であり、完結編です。
このドラマが優れているのは貴族の人間ドラマと同時に、使用人の人間ドラマも描いているところ。使用人それぞれが自分の仕事に誇りを持っていて、様々な苦労を背負いながら一生懸命に生きています。そして貴族たちも豪華な暮らしの中、彼らは彼らなりに深刻な問題を抱えながら生きています。そしてどちらも、変わりゆく時代の流れに抵抗しながらも、その変化を受け入れていきます。そんな姿は普遍的で、今の時代を生きる我々にも通じるところがあります。
本作はダウントン・アビーのファンは必見!逆にダウントン・アビーはじめましての人はついていくのが難しいかも…。登場人物が多く、またテレビシリーズからの出来事に絡んだ台詞などあり、置いてけぼりを食ってしまうかもしれません。
『ダウントン・アビー』はイギリス貴族の話なんですが、これまで競馬の話はありませんでした。あってもいいのになあ、競馬…って常々思ってました。そしたら!本作の予告編を見ましたら!競馬のシーンがあるではありませんか!これは増々観なければ!と、張り切って観に行きました(笑)
競馬のシーンの舞台はアスコット競馬場。このドラマはしっかりと時代考証されているのも売りなので、おそらく1930年当時のアスコット競馬場を完璧に再現しているのではと思います。レースシーンもありますが、当時の貴族たちの競馬を楽しむ様子が興味深いです。
このドラマシリーズは時代の変化を描いてますが、女性の馬の乗り方が変わる様子が、テレビドラマで語られてました。その昔貴族のお嬢様は、レディが馬に跨るのははしたないと、横乗りという奇妙な乗り方をしてました。やがて女性の社会進出が盛んになり出した頃、横乗りで乗馬に出掛けようとする主人公メアリーに、とある貴族のお嬢様が、馬に跨って「あら、まだ横乗り?これからは女性も馬に跨る時代よ」と、皆を驚かせる場面がありました。
映画は誰が観ても分かるものでなければいけないとは思うのですが、本作に限っては、歴史が長く、ファン以外には冷たい作りになってるかもしれませんが、ファンにとっては、正に感無量な出来です。夕陽に佇むお馴染みの御屋敷のラストシーンを観て、
「素敵なさよならをありがとう」って、ちょっと涙が出ました(照)

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